「俺はそのウサギを食うつもりなんだ。」
「そうなのかい?」
老女は言いました。
「まああんたはきっとそうするんだろうね。 あのウサギは
疲れてたようだし、怯えてたからね。 きっとあんたがすぐ
後ろまで来てたのを知ってたんだよ。 でもまあ、
今はこの、あんたにあげた美味しいシチューをお上がりよ。」
キツネは食べ始め、そうしながら老女のほうを見て、
こう聞きました。
「あんたはなぜ、頭に高い羽根を載せとるのかね、婆さん?」
「この羽根かい?」と、年取った女は言いました。
「狩人の息子が私と分かるようにだよ。 後ろをごらん、
もうそこに来てるよ。」