キツネがそれを見ようと振り返ったとき、老女は毛布を
脱ぎ捨てて、空中高く跳ね上がりました。
彼女は、キツネの頭の上を上手く跳び越えて、毛布の
下に隠しておいた棍棒で彼をぶん殴ります。
キツネが目覚めたとき、頭はずきずき痛んでおりました。
彼はシチュー鍋を探しましたが、彼が見つけたのは
空洞になった切り株でした。
彼は木製の椀を探しましたが、彼が見つけたのは
泥と汚い水が入った樹の皮の器でした。
そこいらじゅうにウサギの足跡がありました。
「つまりはやつは再び俺をだましたってわけか。」
キツネは言いました。
「次が最後だ。」
彼は跳び上がり、もう一度足跡を追い始めました。