星は大空をぐるぐると廻り、
そのうちにコヨーテはへとへとになってきました。
握った腕は無感覚になってきます。
「お星さんよ、間違いなしに俺はもう十分踊ったよ、
俺はもう家に帰る事にするよ。」
「いや、ちょっと待ちなさい、
私達、あんまり上へ昇りすぎてるよ。」と、星が言いました。
「あんたを乗っけた山へ降りてくまで、待ってなさい。」
コヨーテは、大地を見下ろしました。
彼は、それが全然近いように思いました。
「俺は疲れたよ、お星さん、もう行っちまうことにするよ。
俺達は十分低いとこにいるしなあ」
コヨーテは大間違いをしました。
彼は、下へ、下へ、下へと落ちていき、
まるまる10の冬(10年)落ち続けました。
彼はしまいに地球の雲の中へポチャンと落ちて、
ついに地面にぶち当たったときには、
彼は伸ばした鹿の皮みたいにぺっちゃんこになりました。
そんなわけで、まさに彼はそこで死んでしまいました。