「いいだろう、貸してやるぜ。
さあ家に帰って、メディスンを取って来るんだな!」
「ああ、コラ(友よ)、俺は貧相な乗り手なんだよ。
あんたの馬は俺を怖がってるし、俺もこいつが怖いんだ。
服を貸してくれないか、そうすりゃあんたの馬は、
俺のことをあんただと思うはずだ。」
「いいだろう、ほれ、俺の服だ。
これでもうこいつに乗れるだろう?
さあ、そのメディスンを取って来い、そんなものは
この俺がぶっ飛ばしてやるわ!」
こうして、コヨーテはワシチュウの速馬と、
彼の晴れ着を持って去っていきました。
後に残されたワシチュウは、尻を剥き出しにして、
そこに立っておりましたとさ。
ア・ホー!(どっとはらい、というような意味の言葉)
おわり