偉大なる神秘は戯れに、彼にいくつかの命を与えました。
彼を元通りの形にするには、いく冬かを費やしましたが、
その分彼もかなり年を取り、これまたより愚かになりました。
彼は自慢したもんです。
「俺以外に誰が、お星さんと踊ることができて、
10の長い冬の間、空から落ち続けることができて、
鹿皮みたいにぺっちゃんこになることができて、
生き残って話してみせることができるんだ?
おりゃあコヨーテだぞ。俺は力を持ってるんだ。
俺は、何だってできるんだ!」
コヨーテはある晩、彼の小屋の前に座っていました。
そのとき、山向こうから、とても速い、妙な星の類が
出てきて、長い、輝く光跡を残しました。
コヨーテは独りごちました。
「あの速い星を見てみろよ、あいつと踊ったら
なんと楽しいだろう!」
彼は外へ向かって叫びました。
「ホ! 長い尾っぽの妙な星さんよ!
待ってくれ、降りてこいよ、一緒に踊ろうや!」
見知らぬ速い星はしゅっと降りてきて、
コヨーテが捉まると、大宇宙へと飛び去りました。