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カテゴリ:インディアンの神話( 102 )

俺のボールがあんたの夕食に? ~ホワイトリバー・スー族のお話~ (後)

(続き)


「いいだろう分かった。 それにしてもいい匂いがしてるな、俺にはチンプシラ以外に肉の料理は見当たらないんだが。肉は大好物なんだけどな」

「あんたが食べるのは肉料理だよ。あんたがここで夕食に招かれたのは初めてのことだってことがわかるよ、じゃなきゃあんたは何を出されるか知ってるはずだからね、

私達はいつもお客さんに同じ物を出すんだよ。どんな人でもそれが大好きだからね」

「そいつはそんなにいいもんなのかい?」

「そりゃもう特別だよ、リラ・ワシテイ(とてもいい)、最高だよ」

コヨーテは舌なめずりしてよだれをたらし、「俺はもう待てねえ、そいつは何なんだ、教えてくれ!」

「それはね、あんたのイトカ(卵)、あんたのスス(ペニス)、あんたの卵、あんたの玉、あんたのでっかい毛深いボールだよ!

あたしたちゃいつもお客さんの夕食にお客さんのボールを出すんだよ!」

「いやそんな! これは冗談、めちゃくちゃ悪どい冗談にちがいない!」

「なにが冗談はもんかね。遅くなってきたことだしね、ほれこの皮剥ぎナイフがあんたのものを今切り取るのにちょうどいいよ、

イクトミは飯の支度が出来てなかったら発狂して私をぶつだろうからね、あたしゃあんたと浮気する代わりに料理のほうもさせてもらうよ、

やるなら今だからね、さあ腰布を下ろしておくれ、痛くも痒くもないよ、あっという間にやっちゃったげるからね」

女はナイフを握りしめてコヨーテを追いかけた。

「ちょ、ちょっと待ってくれ、そいつを澄ます前にだな、そ、外で水をちょっとばかり飲ませてくれ、す、すぐ戻るから!」

コヨーテはそう言って小屋から駆け出した。しかして彼は戻ってこなかった。全速力で彼はすっ飛んでいった。

ちょうどその時、イクトミが獲物なしの手ぶらで戻ってきた。彼はコヨーテが遁走していくの見て訪ねた。

「嬶、俺の友達は何でまたあんなに狂ったように走っていくんだね?」

「あんたの良い友人とやらはとっても欲張りだね、あいつは分け合いの精神を持ってないよ」と、彼の妻はイクトミに言った。

「もうあんな奴を二度と招待しちゃいけないよ。あれはマナーってもんを持ってない、行儀作法がなってないよ。

あいつは上等のバッファローの肝臓を二つ、ちょうど料理してるとこを見てね、あんたと分け合いたくなかったんだろうね、

両方ともひっつかんで盗んでいっちまったよ、そのお友達はね!」

それを聞いたイクトミは小屋から飛び出してがむしゃらにコヨーテを追っかけた。そして叫んだ・・・

「お~いコヨーテ! コラ(友よ)! 一個は置いてけよ! 俺のために! お前の古い友人イクトミのためによお!」

コヨーテは止まらなかった。彼はイクトミよりいっそう速く走った。走って走って、肩越しに振り返ってこう叫んだ・・・

「我がいとこよ、もしお前が俺を捕まえたら、お前は二つとも手に入れることになるぜ!」





おわり

~ローズバッド・インディアン保留地、ホワイトリバー川のレフト・ハンデッド・ブル一家の一人が語った話~
















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by perriere | 2018-05-29 02:51 | インディアンの神話

俺のボールをあんたの夕食に? ~ホワイトリバー・スー族のお話~ (前)

北とか南とか金だとか大統領だとか 会談だのなんだの むつかしい話が多いですね


ネタもないので、スー族の昔話でも紹介してみます

前にも書いたかもしれないですが、イクトミというのはスー族のトリックスターです

トリックスターというのは、ねずみ男みたいなものです




「俺のボールをあんたの夕食に?」


ろくでなしの怠け者コンビ、性悪な蜘蛛の精霊イクトミとスカンクの精霊であるコヨーテは、

嘘つきで盗人で欲張りで、いつも女を追いかけている。

これがすこぶる似た者同士なので、だまし合いをするとき以外は友人なのである。

ある日イクトミは、彼の小屋でコヨーテを夕食に招待した。イクトミは彼の奥さんに、


「嬶、ここに素晴らしくでかいバッファローの肝臓が二つある。俺とダチ公のコヨーテの分だ。

いい感じに俺らの好きな揚げ物にしといてくれよ、あと添え物にチンプシラ(野生カブ)、

締めはチョークチェリーのワジャピ(イチゴのスープ)で頼むよ。コヨーテはデザートには甘いものが好きなんだ」

「それで全部かい?」

「そうだな、ほかにはもう思いつかないな」

「あたしのために三個目の肝臓は無いのかい?」

「まあコヨーテが食べ残してたらそれを食えるよ、じゃあちょっと出かけてくるわ。たぶん太ったアヒルを仕留めてきてやれるよ。

コヨーテのやついつも腹いっぱい詰め込むからな、肝臓一つじゃ奴には足りないかもしれん。

しかし俺のこの良き友人ときたらだな・・・、おまえ、奴にローブの下に手を突っ込ませるんじゃないぞ。

奴はそういうのが大好きだからな。じゃあもう出かけるからな、全部用意しといてくれよ、奴は待たされるのが大嫌いだからな」

イクトミが出かけると彼の嬶は忙しく料理を始めた。

「あたしゃ誰がいつも腹いっぱい詰め込んでるか知ってるよ。」と彼女は考えた。

「それに誰の手がいつも女の子たちのローブを触るので忙しいのか、だれが待たされるのが大嫌いなのかもね。

そりゃあたしの役立たずの旦那だよ。」

奥さんが独り言ちていると、揚げた肝臓が素晴らしい匂いを漂わせてきた。

「ふん、欲張りでけち臭くて態度のでかい男! どうせわかってるんだよ、あいつらにはこの素晴らしい肝臓のもてなしで、

あたしのほうにはほんのちょっぴりカブが残ってるだけなんだろうさ。あいつらは哀れな女にまるで気を回さないんだからね。

おお、ホントにこの肝臓は素晴らしいね、それに良い匂い、こんなの美味しいに決まってるよ、

ちょっとくらいつまんだって気づくわけないね」

ちょっとのつまみ食いが全部平らげるまで、あっという間のことだった。

「もう一つのほうも食べちまったほうがいいね」彼女はそう言ってすぐにそうした。

「さあてどうしたものかね?」彼女は考えた。

「イクトミがこれを見たらきっとあたしをぶつんだろうね、でもそれだけの値打ちはあったよ!」

ちょうどそのとき、キラキラしたビーズで飾り、袖にフリンジをつけた盛装でコヨーテが到着した。

「私の良き友イクトミはどちらかな?」コヨーテは彼女に尋ねた。

「彼はどうしたかな? 良くないことでも?」

「ああ、お友達。私の旦那はちょっと用事で外出してますのよ、すぐ戻るからまあかけて楽にしておいでなさいな」

「用事で外出? 言うじゃないの!」

コヨーテは察してすぐさま彼女のローブに手を差し入れて、股間をまさぐりだした。

「イクトミはあんたがそういうことをするだろうって言ってたよ。そうさせないようにともね」

「ああ、イクトミと俺はそういうマブダチなんだよ、俺たちはすべてを共有するのさ」

彼は冗談を言いながら彼女の顎の下を軽くたたき、腕の下をくすぐり、すぐによろしくやり始めた。

「いい気持だよ・・・でも早いとこ終わんないとイクトミがすぐに戻ってくるよ」

「お前は奴が、俺たちがこんなに仲がいいって知ったら気にすると思うのかい?」

「もちろんだよ、早くやめたほうが身のためだよ」


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by perriere | 2018-05-29 02:49 | インディアンの神話

「サボテンの恋人」 ~コチティ・プエブロ族のお話~

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ウルトラマンや仮面ライダーに出てくる
あの高原竜がシャボテン植物園の入口とは
知りませんでした

白鷺は乙女の化身、高原竜ヒドラは
自動車事故で亡くなった子供たちの化身、

で、シャボテンにも何かの言い伝えが
あるかと思って調べたら、こういうのがありました

アメリカ南西部のコチティ・プエブロ族は
サボテンのことを「ナバホ娘の恋人」と
呼ぶそうです

短い言い伝えなのでちゃちゃっと
ここで紹介してみましょう

「サボテンの恋人」

恋人のいないナバホ族の娘がおりました。

この娘は毎日、山へ行きますので、
人々は、「あの娘は毎日どこへ行くんだろう」
と噂し合っておりました。

そのうちついに、一人の男が娘についていき、
山の中まで娘を追っていきました。

やがて男は娘の足跡が途絶えたところまで来て、
その近くに隠れました。

そこには何かですっかり覆われたものがあり、
男は話声を聞きましたが、すぐにそれが愛を交わし合う
恋人たちのものだとわかりました。

しまいに娘は起き上がり、自分を覆っているものを取りました。
娘の恋人はヤタパ(サボテン)だったのです。

男は村に戻り、見てきたことを人々に伝えました。

こういうわけで、コチティの人たちは
ヤタパ(サボテン)を「ナバホ娘の恋人」と呼んでいます。

「Tales of the Cochiti Indians」
(ルース・ベネジット著、昭和6年アメリカ民俗学局発行、パブリックドメイン)
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by perriere | 2014-02-13 23:07 | インディアンの神話

蚊はどのように生まれたか・トリンギット族のお話


昔のことですが、人間を取って喰い、
生き血を飲むのを好んだ巨人がおりました。
なかでも特別、人間の心臓が大好きでした。

「やつをやっつけられないなら、
わしらはこの地を出ていくしかねえ」

人間たちはこれをどうするか、会議を召集しました。

「俺にはあの化け物を殺す手があるよ」

とひとりの男が言いました。

そして、彼は巨人がつい最近現れた場所へ行きました。
そこで彼は、横になって死んだふりをしていました。

すぐと巨人はやって来て、男を見つけました。

「こいつはてっとり早えや、捕まえて殺す手間もねえ。
俺の通り道に入り込んで、俺が怖さに死んだんだな。」

巨人は男を触り、「ああ、こりゃあいい」と言いました。

「まだ温くて生きがいいや。うまい料理が出来そうだな。
こいつの心臓を焙るのが待ちきれねえや。」

巨人が男を肩に載せると、
男は頭を垂れて死んだふりを続けます。

男を家に担ぎ込むと、巨人は火のそばに彼を降ろしました。
それから薪がないのを見て、これを取りに出て行きました。

すぐさま男が起きて、怪物の巨大な皮はぎナイフを掴むと、
ちょうど巨人の息子が入口をくぐって入ってきました。

息子の方はまだ巨人より小さかったので、
男は彼の喉に大きなナイフを突きつけました。

「早いとこ言え、
おめえのおとっつぁんの心臓はどこにあるんだ?
言わねえと喉をかっ切るぞ!」

巨人の息子は怯えて言いました。

「おいらのおとっつぁんの心臓は、左の踵にあるんだよう。」

ちょうどその時、巨人の左足が入り口に現れました、
そこで男は一目散にナイフを踵にぶっ刺しました。
怪物は金切り声を上げてぶっ倒れ、死にました。

しかし、巨人はまだ喋ってみせました。

「おりゃあ死んだがよう、おめえが俺を殺したとしても、
おりゃあいつまでもこの世界で、
おめえら人間すべてを喰い続けてやらあ。」

「抜かしゃあがれ、
てめえがもう金輪際、誰も喰えねえようにしてやろう。」

男は言って、巨人の身体を細かく切って火で焼いて、
風に任せて灰を振り撒きました。

するとすぐに灰は蚊に変わり、灰霞は蚊の霞になりました。
そして、その中から、男は巨人の笑い声を聞きました。

「そうともよ、おりゃあこの世の終わりまで、
おめえらを喰ってやるつもりだぜ。」

怪物が喋っている間に、男は刺されるのを感じました。
たくさんの蚊が彼を刺し、血を吸い始めました。

そして、彼は自分自身をひっ掻き始めました。
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by perriere | 2009-08-23 00:53 | インディアンの神話

蚊はどのように生まれたか・トリンギット族のお話


冷夏のせいかどうか、今年はまったく
蚊に刺されてません。

蝉もあんまり鳴いておりませんで、
やっぱり冷夏なんですかね。

蚊というのはいると厄介者ですが、
いないのも夏らしくないですね。

アラスカ・インディアンのトリンギット族に、
蚊の話があるので紹介してみます。

人喰い巨人の話はロッキー山脈伝いに
あちこちにあるんですが、昔はそういうのも
いたんでしょうね。

日本では切り刻んだ天の邪鬼の身体から
蚊が生まれてます。よく似てますね。
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by perriere | 2009-08-23 00:39 | インディアンの神話

呪術師のお話 (アベナキ族の物語)


年取った呪術師が亡くなりましたので、
彼の家族は木の上の、枝々の間に彼を葬りました。

その後ずいぶんたった、ある冬の日のことです。

通りかかったインディアンの夫婦が、夜を過ごす
いい場所を探してこの木の下へやって来ました。

彼らは火を起こして、夕食の支度を始めました。
夕食後に妻のほうがひょいと見上げると、
なにか黒くて長いものが木の枝に
引っかかっているのに気が付きました。

彼女が「あれは何かしら?」と聞きますと、
夫は「あれはただの死体だよ、大昔のね。
もう眠ろうや」と言いました。

彼女は「いやよ、ぞっとするわ。
寝ずにいた方がいいと思うわよ」と答えましたが、
夫のほうは耳も貸さずに寝てしまいました。

それからすぐに火は消えてしまいましたが、間もなく、
なにか動物が骨をかじるような音が聞こえてきました。

彼女は全く怯えてしまい、夜通しそこに座ったままでいました。
夜明けごろにはもう我慢できなくなって、彼女は夫を起こそうと
手をのばして揺すってみましたが、夫は起きてくれません。

彼女は夫がぐっすり眠り込んでいるのだろうと考えました。
がりがりかじる音は止んでしまいました。

やがて朝日が射したとき、彼女は夫のそばに寄って、
彼が死んでいることに気付きました。

夫の身体の左側はかじりつくされていて、
心臓がありませんでした。

彼女はそこから必死に走って逃げ、
とうとう人々の住んでいる集落まで来ました。

彼女は村人たちにこの話をしたのですが、人々は彼女が
夫を殺したんだろうと思い、信じませんでした。ですが、
彼女と一緒に、その場所まで行ってみることにしました。

行ってみると、実際に彼の死体には、
心臓がありませんでした。

頭上には死んだ呪い師が、毛布に巻かれ、
木の間にきちんと横たわっています。

彼らは死体を木の上から降ろし、
ぐるぐる巻きにした毛布を開いてみました。

死体の口と顔は、真新しい血でべっとりと濡れていました。
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by perriere | 2009-08-21 23:56 | インディアンの神話

インディアンの樹上葬

先週、近所のプールへ行ったら、
日焼けで水膨れが出来てしまいました。

今年は冷夏と言われますが、残暑と言っても
日差しはきつく、蒸し暑い日が続きます。

夏と言えば納涼の怪談、ということで、
お化けの話でもしてみようかと思います。

アメリカインディアンは木の上に仏さんを
葬る部族が多かったそうで、大平原では
いたるところに木の上に毛布で巻かれた
仏さんが見られたそうです。

地面より高いところのほうが、お空におわす
大精霊により近づけるってことでしょうね。

そういう葬礼法ですと、没後の故人も
気安く現世を行き交い出来そうですね。

20世紀になりますと、白人にそういうのは
禁止されて、土の下3尺ばかりが
埋葬の場となってしまいました。

お化けになる自由も残してくれないのも
おさみしいかぎりですね。

アベナキ族というのは、大平原の部族ではなく、
北東部の森林部族です。呪術師向けの
特別な葬礼だったんでしょうか。
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by perriere | 2009-08-21 23:42 | インディアンの神話

死者の踊り ルイセノ族の伝説


カマク村の人たちは主食のドングリを集めるために、
年に一度、村ごとパロマ山へ繰り出すならわしです。

老いも若きも村人すべて、病人も担架に乗せて、
大事な行事に団結し、残るのは空っぽになった家だけです。
だれもその頃、泥棒の心配なんてしてませんでした。
(まだ白人なんてやって来てないころの話です。)

その頃、隣村のアホヤから、すっからかんになったこの村に、
旅人が一人やってきました。彼は村がこういうことになっている
理由を知っていましたので、一人の友人にも会えないことも
先刻承知でした。

彼は、ここで夜を過ごして、翌朝出かけようと決めました。
誰の家にも入らずに、彼は、粉を貯めておく大きな籠を取り、
それをひっくり返しましてその下に這い込みました。

(山から集めたドングリは、石臼で挽いてパンにするので、
大きな籠はどこの家にもあります。)

そこに入っていれば、いやな風にも当たりません。
そんなわけで、彼は眠り込んでしまいました。

夜更け前、もうとっぷりと暗闇にあたりが覆われたころ、
彼は人々を踊りに呼び出している声で目を覚ましました。

最初、彼はカワクの人たちが
ドングリ集会から戻ったのだろうと思いました。

しかし、年取った彼は、もう長いこと前に死んでしまった、
知人たちの声に気が付きました。
その声は、死者の霊だったのです。

カワクの人たちは遠く離れていましたが、
死者たちは戻って来て、踊り始めたのです。

老人は籠の中に静かに横になって、
すべての人たちの声に耳を傾けました。

過ぎ去った日々の思い出が蘇ってきました。

かつて知った女性が岩の中から、
彼女の歌とともに帰ってきました。

かつて知った男性が岩を手でえぐって、
歌いながら出てきたのを聞きました。

この村にもう一度、大昔のすべての
人たちが戻ってきました。

老人は、もうじっとしていられませんでした。
何時間もこれを聴いていた後では、
彼は若いころに知っていた人たちや、
古い話でしか聞いたことのなかった人たちの
顔を見たくて仕方がなくなったのです。

彼は籠を払いのけ、死者たちが踊っているところを見ました。

しかしそこには、鳥の群れしかありませんでした。
そして、籠のひっくり返る音に驚いて、彼らは一斉に
飛び立ちました。

彼らのいたあとには、死者たちが夜通し鳴らしていた
亀甲のガラガラがひとつ、残されていました。

いま、それがあった場所には一輪、カスミ草が生えています。
老人は死者の踊りを見ることはできませんでした。
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by perriere | 2009-07-09 00:34 | インディアンの神話

死者の踊り ルイセノ族の伝説


マイケルさんは「スリラー」公演の準備中だったとか。
あの世の住人が大勢で踊るビデオは今見ても新鮮ですね。

キリスト教だとか仏教だとかが影響してきますと、
故人というものがとかくはかないものになりまして、
青白い顔で恨み事など並べ立てて
辛気臭いものになってしまうわけですが、
こちらではとても楽しいお化けのダンスになっていて、
なかなか面白いものになっています。

アメリカインディアンのルイセノ族の伝説にも、
幽霊が踊る有名なお話がありますので、
ここで紹介してみようと思います。

カリフォルニアの山間のインディアンたちは、
年に一度村総出でドングリの採集に出掛け、
村はその間空っぽになっていました。

ルイセノ族もそういう伝統を持っている部族です。
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by perriere | 2009-07-08 23:56 | インディアンの神話

四つの風は、どう名づけられたか・2 イロコイ連邦の神話


それから、ガオーはそよ風を送り出し、彼の小屋の
東の扉を開かせて、生きものたちへ呼びかけた。

すすり泣きとうめき声が起き、空は氷雨の中に震え、
大地は灰色の霧に包まれた。

やがて大角が森の木々をへし折るパキパキいう音とともに、
偉大なオヤンドネ(ヘラジカ)が現れ、
ガオーの東の扉で、蹄を踏み鳴らしながら立っていた。

「おお、ヘラジカよ。」

ガオーは言った。

「そなたの息は灰色の霧となって吹きつけ、
地上に冷たい雨をもたらす。

そなたの角はあまねく広がり、森の木々を押しのけ、
余の嵐の通り道を開ける。
そなたはその速き蹄で風と競い合う。

汝は東風となり汝がねぐらへ入るがよい。」

すると、すぐさまヘラジカは首を傾け、
ガオーは革紐でそれを繋いで東の空に置いた。

それでも、ガオーは満足しなかった。
なぜならまだ扉がひとつ開いていたからだ。

彼はあまねく南に甘い音楽のような穏やかな調子で、
生きものたちへ呼びかけた。

なだめるようなそよ風が、
1000本の甘い花の香り、やわらかな小川のさざめき、
夏の秘密をさえずる鳥の声を連れて、
小屋を通って忍び込んできた。

そして、茶色い目をしたネオガ(子鹿)が走り来て、
優美に彼女の足を上げ、
ガオーの南の扉でおどおどと待っていた。

「おお、穏やかなる子鹿よ」

ガオーは言った。

「そなたは真夏の太陽とともに歩き、
その最も美しい行路を知っている。

そなたは日光のように優しく、霧と香りを食す。
そなたは余の群れ、夏のそよ風たちを、
平和と喜びで支配する。

汝は南風となり汝がねぐらへ入るがよい。」

すると、すぐさま子鹿は首を傾け、
ガオーは革紐でそれを繋いで南の空に置いた。


そして今、年取ったイロコイのお祖母さんは、
北風が強く吹くとき、「熊が空をうろついてるよ」と言います。

そして西風が小屋の扉の周りで怒鳴るなら、
彼女は「豹がうなってるね」と言います。

東風が霧と雨で小屋を冷やすなら、彼女はこう言います。
「ヘラジカが息をまき散らしてるね」

けれども南風が彼女の頬を撫で、小屋を通って
やわらかい声と甘い香りを漂わせるとき、
彼女は「小鹿がおっかさんのところへ帰ったね」と
微笑んで言うでしょう。
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by perriere | 2009-02-20 00:24 | インディアンの神話